【標準偏差と平均点から見る2025(令和7年)度の特徴】
1. 全体傾向
• 5教科合計の平均点は262.8点で、前年(275.3点)より低下。
• 標準偏差は88.3点と高く、得点のばらつきが大きい。
• 成績上位と下位の差が大きく、「差がつく入試」だったことを示している。
2. 教科別のばらつき(標準偏差)
国語 (15.6) 比較的安定。出題の難易度は例年並みかやや易しめ。
社会 (19.5) 昨年より平均が大きく下がったが、ばらつきも大きい。問題の難化や記述式で差がついた可能性。
数学 (20.8) 標準偏差が高い。難問が含まれており、得点格差が顕著。上位校を目指す生徒には重要な教科。
理科 (20.5) 難易度が上がり、ばらつきも拡大。時間配分や思考力が試されたと推測。
英語 (21.8) 平均点が最も低く、標準偏差も最大。リスニングや記述・読解で差が出た可能性大。
来年度(2026(令和8)年度)の入試に向けた予測とアドバイス
1. 難易度が高くなる傾向
• 数学・英語・理科の標準偏差が高く、問題の難化がうかがえる。
• 今後も「思考力」「記述力」「読解力」を問う問題が中心となる可能性。
2. 得点差が大きくなる入試が続く可能性
• 標準偏差が高い傾向が続けば、「上位校合格者と中堅層で大きく点差がつく」入試が続く。
• 特に数学・英語では、基礎力+応用力の両方が求められる。
3. 教科ごとの対策が重要
• 数学:標準偏差の大きさから、応用問題の得点力が合否を分ける。過去問で差がつきやすい問題の練習が必須。
• 英語:リスニング対策に加えて、長文読解・記述力の強化がカギ。
• 理科・社会:記述や実験考察、資料の読み取り対策が必要。
• 国語:比較的安定しているが、記述問題での減点を防ぐ訓練が必要。
総括:来年度に向けての戦略
• 偏差値の高い高校を目指す場合、上位層との差が大きく出やすい教科(数学・英語)での高得点が重要。
• 標準偏差が大きい年は、ミスを避ける「安定した実力」と「応用力」が必要。
• 得意教科を確実に伸ばしつつ、苦手教科での失点を最小限に抑えるバランスが合格の鍵。
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